昭和29(1954)年に結成された山口鷺流狂言保存会が70年目を迎え、県教育会館で10月27日(日)記念公演会が開催されました。
鷺流狂言は、長州藩狂言方だった春日庄作(しゅんにちしょうさく)(1816年~1897年)によって明治18(1885)年頃に伝えられましたが、昭和に入り後継者不足で危機的な状況に陥り、関係者の尽力により昭和29(1954)年に山口鷺流狂言保存会が結成されました。
以来、稽古や子供たちへの伝承活動、定期公演会の開催、依頼公演などの活動を続けてこられ、近年は平成24年にはサントリー地域文化賞受賞や27年にアメリカでの初の海外公演や数多くの県外公演を実現され、徐々に認知度が高まる中、今年結成70年を迎えました。
記念公演では、子供たちの熱演による「神鳴り」、お祝いの節目に上演される「末広がり」、多人数の出演による「首引」、主力メンバーによる「颯果」の4曲が披露されました。