大内文化まちづくり~甦れ歴史空間~|山口県山口市

山口市菜香亭で講演会 「料亭花外楼と維新の人々」

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山口市菜香亭で3月15日(土)、大阪市の老舗料亭「花外楼」の5代目女将、徳光正子氏が「料亭花外楼と維新の人々」と題して講演会が開催され、約60人の参加がありました。

花外楼は、明治8(1875)年、大久保利通・木戸孝允・板垣退助・伊藤博文・井上馨らが会見し、新政府が立憲政治樹立への進路を決めた「大阪会議」の舞台になった老舗料亭で木戸孝允が命名しました。

女将は、幕末から多くの長州・山口の人々が花外楼をひいきにしていたことから、井上勝の酒癖が悪く曾祖母に説教された話、料亭の跡継ぎに難色を示した祖母を桂太郎が説得した話、井上馨が我流の料理を振舞った話など数多くのエピソードを披露されました。

また、花外楼が所蔵している長州の木戸孝允や伊藤博文、井上馨、桂太郎、長三洲らの扁額等が披露されました。とりわけ、菜香亭の名付け親の井上馨の雅号は世外が一般的ですが、興に乗った時だけに使う三猿という雅号の書が残されており、花外楼で井上公がリラックスしていた様子が偲ばれました。

 

花外楼の女将の講演や扁額等を目の当たりにして、参加者は幕末から明治時代にかけての大阪での活躍を知る良い機会になりました。

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