大内文化まちづくり推進計画
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「大内文化まちづくり」の定義
大内文化まちづくりとは、
大内文化に息づく進取の気風を受け継いで、
歴史文化資源を生かしながら、
市全域で新たなまちの個性を創造する
まちづくりです。
大内氏は、日本列島にとどまらず、東アジア世界を中心に広く国際交流を行いながら、新しい文物を取り入れ、多様な人々や慣習を受け入れていきました。その上で、常に将来を見据えたまちづくりを進め、後に「大内文化」と呼ばれる独自の文化を創り出しました。
この「大内文化」の根底を流れている進取の気風(先進性・先見性・寛容性・独自性・国際性など)は、今の山口に暮らす人たちにも息づいており、伝来の貴重な歴史と文化を守りつつ、新しいものと融合させ、さらに創造的な独自の文化を生み出そうとする市民の文化的活動に受け継がれています。
私たち山口市民は、この精神性を誇りに思い、大切に受け継ぎながら、歴史文化資源を生かしたまちづくりに取り組んでいきます。
「大内文化まちづくり」の基本理念
大内文化に息づく「進取の気風」を受け継いだ
新たな価値と出会いが生まれるまちづくり
大内文化の根底を流れる「進取の気風(先進性・先見性・寛容性・独自性・国際性など)」は、山口に暮らすすべての人に息づく精神性であり、誇るべき個性です。また、本市固有の歴史や文化は「進取の気風」のもとに、伝統、風土、自然等の様々な要素が相互に影響を与え合いながら、地域において今日まで育まれてきたものです。
こうした固有の歴史や文化を、地域に対する誇りや愛着を生み出すものとして次の世代へしっかりと受け継いでいくとともに、新たな価値の発見や魅力の創造により、人々の交流を生み出すまちづくりを進めます。
「大内文化まちづくり」の基本方針
基本理念の実現に向け、下記の基本方針に基づき、市や多様な主体による取組の推進、促進を図ります。
1.ふるさとの地域資源の掘り起こしと継承、活用
文化財の保存、整備をはじめとして、地域の貴重な歴史文化資源を明らかにし、次世代に引き継ぐ取組を進めるとともに、歴史文化資源を生かした観光振興や地域の活性化を進め、まちの魅力の向上、新たな交流の創出を図ります。
2.歴史文化を生かしたまちづくりの意識醸成とひとづくり
地域固有の歴史や文化を知る機会、触れ合う場の創出による地域への愛着、誇りの醸成を図るとともに、歴史文化を生かしたまちづくりを担う人材や組織の育成及び活動支援に取り組みます。
3.伝統産業の振興
古くから受け継がれてきた伝統産業の持続的な維持・発展に向け、後継者の育成や新たな価値の創出に向けた取組を進めます。また、地域資源を生かした後世につながる新たな商品開発、ブランド化の取組を支援します。
プロジェクト事業
大内文化特定地域における歴史文化のまちづくりプロジェクト
大内文化特定地域(モデル地区)において、大内文化や幕末明治維新をはじめとする重層的なまちの歴史を背景とした、まちの魅力を高める取組及びまちの魅力を広く国内外に周知する取組をプロジェクト事業として展開し、新たな価値の創出(まちのブランディング)を図るとともに、市全域へのにぎわいの波及を進め、交流人口の拡大、定住人口の増加につなげます。
大内文化特定地域について
平成11年3月、大内文化まちづくり研究会の報告書『一千年の西の京』において、当時まちなみ修景整備に向けた取組が見られた地域であり、萩往還と石州街道が交わり、歴史的建造物、名所・旧跡が集積している地域である右図の範囲を「大内文化特定地域」として設定することが提案されました。市では、この提案に基づき、『第五次山口市総合計画』(平成12年度~平成21年度)において同範囲を「大内文化特定地域」として設定しました。
1.まちのにぎわい創出プロジェクト
大内文化特定地域の回遊・滞留機能の強化や、大内文化や幕末明治維新をはじめとする大内文化特定地域の重層的な歴史が有する魅力の発信に取り組み、本市における歴史文化を生かしたにぎわいの中心となる場の創出を図るとともに、大内文化特定地域から市全域へのにぎわいの波及につなげます。
また、まちの歴史を踏まえた、大内文化特定地域と中心商店街等との相互の人の流れをつくりだす方策の検討を進めます。
2.まちなみ景観づくりプロジェクト
山口市景観計画で景観形成重点地区に指定している一の坂川周辺地区や、景観形成重点地区候補としている竪小路、大殿大路を中心とした大内文化地区について、自然や歴史的景観に配慮した道路や公園の整備、町屋の再生・活用、河川の保全を図り、地域住民や事業者等との連携による歴史や文化と人々の生活が調和した美しいまちなみ景観の形成、まちの魅力の向上に取り組みます。
関連書類
施策の詳細については、山口市ホームページの「大内文化まちづくり推進計画」をご覧ください。