大内文化まちづくり~甦れ歴史空間~|山口県山口市

市民公開講座 「国宝瑠璃光寺五重塔の修復作業に携わって」

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1月25日(土)、国宝瑠璃光寺五重塔の修復工事に携わっている協和建設工業(萩市)の渡辺敦之氏の講演がありました。

同社は、一般の建設工事の他、県内で唯一、文化財の補修工事をする宮大工を抱えていて、県内の国宝・重文の補修工事のほとんどを受注しています。

 

講演の中で特に印象に残ったのは、1つは、「古材を残して修復する」点です。五重塔の初層の柱は、建築当初(1442年頃)の部材らしいのですが、580年以上経っているのでひび割れがあり、その隙間に新しい木材を埋めて修復しています。これは、当初の部材を残すことを第1に考えているからだそうです。

次に、「自分たちはアンカーであってはならない。」という考えです。今回17回目の修復作業ですが、修復技術を過去から受け継ぎ次代へバトンを渡して、技術を継承するために人材を育成し、未来永劫この五重塔が立ち続けることを常に意識しているということでした。このため、令和4年11月から始まった工事の一部始終を次代に繋ぐために記録を残しておられ、講演会でもその映像を見せていただきました。

このような考え方をベースにして、瑠璃光寺五重塔の修復が進められていることを知りました。

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