福部童子祭が8月26日に開催されました。福部童子は、菅原道真公の23番目の子供と言われており、讒言によって大宰府に流された父親を慕って京都から大宰府まで旅に出たところ、途中、山口で夏の疫病のため、延喜2(902)年、11歳で山口の地で亡くなりました。
福部童子は、「私はこの地で果てるけれど、山口の子供たちが私と同じような病気にかからないようにお守りしましょう。」と言われて亡くなったという伝承が残っています。
これを悲しんだ山口の人たちによって祠(お墓)が建てられ、毎年命日の8月26日に今市町内会で子供たちのお祭りを催しており、今年で1122回を数えます。この日は、お供の流鏑馬童子2人を伴って、古熊神社から童子の御霊を乗せた御神輿が街なかを山口駅通りの御旅所まで練り歩きました。
そして、地域のたくさんの子供たちが、紙芝居やゲームなどで一日中思う存分遊び、福部童子の御霊も子供たちと一緒になって遊び回っているかのように慰められ、夕方、墓前祭が行われた後、再び御神輿に乗って古熊神社に帰られました。
また、この日、御旅所では火が焚かれ、子供たちがお尻を炙ると病気にかからないという「尻あぶりの神事」も行われました。