「山口市歴史民俗資料館」(山口市春日町)で、企画展「いきものを描く~山口ゆかりの絵師たち~」を開催しています。

室町時代に雪舟が滞在して以降、その画風を受け継いだ雲谷派が山口で広く活動し、多くの作品が現在まで伝わっています。
一方で名の知られた絵師だけでなく、一代限りで筆をふるった絵師たちも地域の芸術文化を豊かに形づくってきました。

本展では、そうした多様な絵師たちが描いた「いきもの」の姿に光を当て、当時の人々が動物に寄せたまなざしや感性を読み解くきっかけを提供。
「作品を通じて、山口ゆかりの絵師を知ってほしい。有名な作品だけでなく、地域に残る多彩な作品にも触れてほしい」という思いが込められています。
「松に雀図屏風」/大野葭州(おおのかしゅう) ※前期のみ展示

山口市嘉川出身の画家・大野葭州による作品。
雀の描写に定評があり、屏風や掛け軸などの作品を残しています。
会場には、「雀を配置してみよう!」コーナーもありますよ。ぜひ自分だけの構図を作ってみてくださいね!
「枯木に叭々鳥図屛風」/作者不明 ※前期のみ展示

作者は不明ですが、初期の雲谷派の工房作品ではないかと考えられています。枕元に立てる背の低い「枕屏風」と呼ばれる形式で、防風や防寒のために使われたものです。
草花や動物など美しく華やかな題材の枕屏風が多く残され、この作品には、江戸時代に輸入されたとされる「叭々鳥(ははちょう)」という鳥が描かれています。
作品を通じて、当時の暮らしがそっと垣間見えるのも魅力ですね。
「山口市鳥瞰図(観光山口全景)」/徳見七郎

昭和40年ごろの山口市の風景を描いた作品で、当時の町並みを鳥の視点から眺めることができます。
今も変わらず残る景色、そして今はもう見ることのできない景色。
作品を通して、当時の暮らしぶりや町の雰囲気を感じてみてください。
そのほか花鳥画や山水画など、作品数は前期・後期あわせて15点。
初公開となる同館所蔵作品もあり、通期で楽しめる内容です。

8月9日(日)にはギャラリートークも開催!
事前申込は不要ですので、ぜひ足を運んで「いきもの」をめぐる世界をより深く味わって下さい。
作品を通して、当時の人々が動物に向けたやさしい視線や感性に触れてみませんか。
会期
・前期:6月13日(土)~7月26日(日)
・後期:8月1日(土)~9月27日(日)
※展示替え休館日:7月28日(火)~7月31日(金)
山口市歴史民俗資料館
・観覧時間:9時~17時
・休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
・観覧料:110円
※18歳以下、70歳以上、障がいがある方とその付き添いの方は無料