令和3年6月5日(土)野田神社能楽堂において 二月会再興プロジェクト 第11回山寺コンサートが開催されました。
二月会と言えば東大寺修二会、いわゆるお水取りが思い浮かべる方が多いと思います。しかし、東大寺以外でも二月会は行われていました。今回は氷上山興隆寺の二月会を指します。二月会とは国家の安泰、有縁の人々の幸福を祈願する儀式です。
ご存じの方も多いとは存じますが、氷上山興隆寺は大内氏の氏寺として栄えていました。その最大行事である二月会は大内氏領国を総動員して開催されていました。二月会は大内氏滅亡後も行われ、江戸時代末期まで450年間ほど続いていたと言われています。
山口県文書館にある「興隆寺文書」にも二月会関係の書状が多く見受けられます。なお、「興隆寺文書」の活字は『山口県史 史料篇 中世3』に掲載されています。かつてもこの様な舞楽や雅楽、狂言が行われていたのでしょうか。
この度はこども狂言・雅楽・創作狂言・筝演奏家の渡邊香澄氏の演奏が行われました。創作狂言は山口県立大学の「芸能サークル『結-Yui-』」の皆様の作品です。新型コロナウイルス感染拡大のため今回が初舞台とのことです。狂言については動画がYoutubeにありますのでこちらもご覧ください。