10月24日までで十朋亭維新館にて企画展「十朋亭主・萬代利兵衛と山口の維新」が開催されました。
本年、萬代利兵衛は生誕200年(文政4=1821年)。幕末の動乱期に地域リーダーとしてどのように振舞っていたのかを明らかにしています。
地域リーダーは負担も大きいです。例えば凶作の際、萬代家は穀物を皆に頒布しています。また、万延元年(1860年)には山口明倫館の馳走銀を上納、文久3年(1863年)には藩のご用宿に制定されているなど数々の用務をこなしています。
こういったことも含まれるのでしょうか、藩に対する功績によって、殿様とのお目見え回数が増加されています。上の書状では4回だった物が1回増加されて5回になっています。この辺り現在のノブレスオブリージュに通じる物があるのではないでしょうか。
また、十朋亭では伊藤博文や井上馨といった維新に活躍した人物や、久坂玄瑞・高杉晋作といった維新を見ることなくこの世を去った人物が訪れたことでも知られています。
写真は伊藤博文の掛軸です。左側に「春畝山人」とあり、伊藤博文の花押が見えます。
次の企画展は「大楽源太郎の生涯」とのことです。