令和3年12月22日(水)から令和4年3月28日(月)の期間、十朋亭維新館にて萬代家のおもてなし が行われています。
萬代家は醤油屋でしたが、町会議員・郡会議員を務めており政財界とのつながりがあり、多くのお客が来亭し、宴が催されたとされています。
今回は、宴に関係する資料が多く公開されています。
まず目についたのが重箱です。4段重ねであり、家紋も記されています。お客様の前にこのお重につめた料理が出されたのでしょうか。
燗銅壺もありました。実物を使ったことを見たことはありませんが、こういったもので熱燗を頂きたいものです。
今ではやかんの蓋を開けて温めているのが一般的かと思います。
そして、伊万里焼の大皿です。これに料理を盛り付けるとどのような景色になるのでしょうか。
伊万里の奈良茶碗です。明治6年に購入したとのこと
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こちらは染付の伊万里です。明治2年に購入したとのこと。
両方ともおよそ150年前のものです。今は使うことが無いでしょうが、かつてはこれらの食器が大活躍したのでしょうね。
有力者が来るところはやはり伊万里が多い印象です。
なお井上馨と三遊亭圓朝の寄せ書きもありました。皆さんも会期中に訪れてはいかがでしょうか。