大内文化まちづくり~甦れ歴史空間~|山口県山口市

第1回「歴まちミーティング」開催

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 令和4年2月20日(日)に山口県旧県会議事堂1階議場において、第1回「歴まちミーティング」が開催されました。
 本会議は、歴史文化を生かしたまちづくりに係る気運の醸成と歴史文化でつながる地域間交流の創出を図るため、市内で歴史文化資源を活用したまちづくりに取り組む団体等を対象に、モデルとなる地域(大内文化特定地域(大殿地域))のこれまでの成果や先進事例及び各地域での取組状況を共有するとともに、相互の連携を強化することを目的に実施する会議で、今後も継続して開催する予定です。

 当日は大内文化街道まちなみ協議会、山口まちづくりセンター(大殿地域)、大内まちづくり協議会(大内地域)、吉敷地域文化振興協議会(吉敷地域)、陶連合自治会、ふるさと陶史楽会(陶地域)、山口観光コンベンション協会徳地支部(徳地地域)の5地域の活動団体が参加され、活発な意見交換が行われました。

 

●山口まちづくりセンター 小山センター長の挨拶の様子
 小山センター長は「大内文化以前、また、それ以降の歴史文化も含め、市内それぞれの地域で取り組まれている歴史文化を生かした活動がつながることによって、山口市全体のつながりに資することを目指したい。」と挨拶されました。

 

●山口市文化交流課歴史文化のまちづくり推進室 竹内室長の挨拶の様子
 竹内室長からは「大内文化まちづくり推進計画で『大内文化まちづくり』を『大内文化に息づく進取の気風を受け継いで、歴史文化資源を生かしながら、市全域で新たなまちの個性を創造するまちづくり』と位置付けている。この『歴まちミーティング』では各地域の歴史文化資源の保存(共有)とこれらを活用するための活発な意見交換を期待する。」と挨拶がありました。

●参加団体からの取組活動紹介
ふるさと陶史楽会
〇月1回定例会を開催し歴史文化財について勉強している。
〇毎年、文化財を紹介するノートをつくり陶小学校生と、陶地区の全世帯に配布している。
〇陶地区で残したい文化財を選び、史料として残せるよう考えている。
〇昨年、富永有隣生誕200年を記念して有隣に関するイベントを開催した。

山口観光コンベンション協会徳地支部
〇徳地地区3つの時代の転換点をテーマに活動している。
1重源(平安・鎌倉時代)
2近世(戦国・江戸時代)
3奇兵隊(幕末・明治時代)
このうち近世はまだ深堀できていない。
〇「徳地対抗戦」倒幕サバイバルゲームを実施(対戦型プログラム)する。
〇奇兵隊ウォーキングマップをつくった。
以上のように歴史を楽しんでもらう取り組みをしている。

吉敷地域文化振興協議会
〇良城小学校生徒からの疑問点に答えた「吉敷さんぽ」という本をつくっている(交流センターで販売)
〇現在、肥中街道整備保存に力をいれている。「肥中街道16基の道標」をつくった。
(竹藪を会員たちがチェーンソーで整備した) 道標にはQRコードがありスマホをかざすと説明を聞ける。
〇吉敷には吉敷毛利家、内海忠勝、澤山保羅、成瀬仁蔵などの偉業を残した人物があるがその研究をしている。
〇凌雲寺のPR活動をしたい。

大内まちづくり協議会
〇大内史跡マップ(古墳時代から近代の年表)を平成26年につくった。マップを活用し史跡探訪会を毎年、開催している。
〇地域の活動を市全体の活動につなげていきたい。

 

■活動事例発表
山口まちづくりセンター
〇「アートふる山口」、「まちなみアート」の展開
〇空き家を再生・活用した大殿らしい普段着の景観づくり
〇雪舟やサビエルなど歴史上の人物の足跡を活用したストーリーづくり

大内文化街道まちなみ協議会
〇大殿らしいまちづくりや景観づくりの提案
〇重なり合って現代につながる歴史と文化の調査(大殿界隈今昔物語の作成)と啓蒙活動

 

●意見交換
 以下のような活発な意見交換が行われました。(一部抜粋)
 ・一地域ではできないが皆が集まって企画することによって可能になることがある。
 ・次の世代をになう人をいれて意見をきくことが大切である。
 ・高齢者が存命のうちに聞き取りしなければ、過去のことを知るチャンスがどんどん無くなる。今集められるだけ集めて残さなければいけない。調査する側も若返らなければ自然消滅してしまう。これはどの地域も共通の問題である。この会で掘下げて問題点を共有し、課題解決に向けて話し合いたい。
 ・まちづくりや地域づくりに若い人をどのようにまきこむかが重要であるが、単独地域では解決できないのが現状である。ひとつのテーマを掲げてそこに集まる団体で活動するのがいいのではないか。また、地域の壁を取り払って活動するのがいいのではないか。この会がそうなるよう期待している。
 ・歴史文化を生かしたいろいろな活動があると思う。そのことについて話し合う場にしていきたい。

 今後も継続して活動事例の発表や意見交換等をすることとし、令和4年6月以降に第2回の歴まちミーティングを開催することが決まり、会は閉会しました。

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